2014年1月31日金曜日

【最終発表】

みなさんこんにちは

本日はみんながグループでそれぞれ地域の課題を抽出し、
授業で得た知見も織り交ぜながら、
その地域をより魅力ある地域へと変える提案を行った日について。

1/29に最終発表会は行われました。








発表チームは
・観光チーム
・農村過疎チーム
・まちづくりチーム
・産業チーム
・商店街チーム
です。


●観光チーム「3村助け合い連合」

対象地:三陸の田野村、普代村、野田村
小さい村、活動的な方がいらっしゃる村に注目して。
(この地域の選定に一番時間がかかったのこと。)

問題:
・漁獲量の大幅減少(震災前の水準まで復旧しているところしていないところ)
・津波による設備や器具の損傷
生活の生業を守る意味がある場の再生が重要であるが小さな自治体は復旧が困難。


提案:三つの村で力を合わせて新しい観光の提案を行う。

・まずは普代村での早期復興のノウハウを他の二つの村へ伝え早期の復興を目指す。
・特に費用がかかる網の整備の為に網ファンドの立ち上げ。配当の代わりに地域へくるきっかけとしてのツアー等につなげる。
・1つの村だけでは新しい試みを起こすための資源の不足、競合の恐れがあるので三つの村で提案していく。

具体的には:
・教育旅行地域インターン
・漁業に関するツアー(日帰り、一泊)
これらをパッケージ化して旅行業者等に提案。


先生や参加者の方よりコメント一部抜粋:
「プレゼンテーションで、お互いの強みと弱みの噛み合わせ具合がもっと見えたらもっとよかったかなと思いました。」
「現地にいかれましたか?現場に行くともっと特徴が見えたと思う、夜行バスででもちょこっといってくることをお勧めする。」
「復興が終わっても継続できるような強い提案であったらよかったかなと思った。」等



●農村過疎チーム「過疎化の進山梨県都留市への過疎防止対策案の提示」

都留市の特徴:
・90%以上が標高500以上の山岳丘陵(耕地、住宅地等の平坦地は10%程度)
・人口3万人の内1割に及ぶ3000人が都留文科大学の学生
・耕地面積350haのうち耕作放棄地が190ha(H25年)
・総農家数1083の約30%が65歳以上(H22年)

問題:
・農業と林業の衰退
・高齢化

都留市の方針「都留市地域水田農業ビジョン」
給食センターへの地元野菜の供給をいっそうはかるとともに転作作物の普及に努め、「地産地消」を推進していく。

提案:
以下によって過疎防止につなげていく。
・耕作放棄地でハウス栽培を行い暖房の燃料を地元の木材でまかなう。
・地域大学を作る。(地域の住民も学生も互いに教え教わる様な生涯学習の形)例えば、水掛菜(都留市独自の作物)を高齢農業者と学生が栽培、レシピを考案して地元のスーパーに売り込む、何も用事がなくても、みんなが集まって来れるみんなのリビング的存在にする。

先生や参加者の方よりコメント一部抜粋:
「提案の内容は真当だと思うけれど、水田が多いはずだけれど、畑作を使うとなるとまた違ってくるのでは。実情はよくわかってないのかなと」「おもしろかったです。この授業のひとつの目的はそれぞれの専門性を生かすこと。林業と農業の部分の提案は特に面白かった、そこを中心に他の部分も噛み合わせていけば輝ける作品になったのでは」「水の里としてがんばっている地域なので、その方向性で何かできないかも考えることがよかったのでは。どういう資源が地域にあるか現地に行って確かめてくるのが大事」


●まちづくりチーム

対象地:横浜市保土ヶ谷区仏向町
横浜市の代表的な地域として選定

地域の特徴:
・住宅地、農地の混在、高齢化率20%
・野菜の栽培が盛ん
・急傾斜地
・住民同士のコミュニケーション希薄化


仏向町とにている地域東久保町
防災上の課題がある
・夢野菜市 戸塚からの朝取り新鮮野菜 地域の活性化に貢献

ヒアリング:
保土ヶ谷区政推進課の方より
・都市集約型の農家いろんな野菜を栽培する七色畑(70種類)の存在
・専業農家の方が多い

農家の温室園の方より
・スーパーに直接おろすのは大変で市場におろしている
・都市集約型の農家は消費者が近いのが特徴
・新しいハウスを作るときの騒音が心配

野菜を引き売りしていいる
・消費者の近くまで行ける。
・地域の方とコミュニケーションができる
・無人直売所の盗難が気になる


3つの課題:
・急斜面。高齢化
・場所は近いのに生産者と地域をうまくつなぐものがない
・居住者間のコミュニケーションの希薄化

提案:野菜をきっかけに住民の拠点となる地域食堂によって地域の活性化

・周りの農家が野菜を持ち寄って販売
・近所の方が集まれる場所
・大学生たちが近所の高齢者に配達、訪問もかねて。
・具体的に場所の選定、農地と住宅地の程よい境目(空きが目立つアパート)
・広さがあるので一時避難場所としても利用可能


先生や参加者の方よりコメント一部抜粋:
「おもしろかったです。経済系の人はいる?さっきのグループは二つの案がバラバラになっていたが、こちらは案がひとまとめになっていて話としてはよい。ビジネスとしてどうなのかという視点で切り込むともう少しよくなるのでは。先進例を知っていたのでもう少し切り込んでいってほしかった。」「具体的な現地の人物像が出てきてよかった。現地の方が出てこないと政策がうてないのでその話が出てきたことが評価する。地元の人の考えはどれぐらい拾えましたか」「グループより:地域食堂のようなものはどうかという提案にたいしてヒアリング時には現実的な話として可能性があるという感触だった」

●産業チーム「バイオマス産業による地域の魅力向上」

問題:
・3.11以降エネルギーの問題が顕然化してきた。

参考:スウェーデンベクショー市
岐阜、山口県のバイオマス発電

国内での補助制度:
・補助金民間同士で行うと1/3の補助金
・自治体とともに行うと1/2の補助金

対象地:
神奈川県秦野市
豊かな自然を持っているので木質チップを使うポテンシャルが高い。

特徴:
・里山保全の問題(間伐を行わなければよい木材が作れない)

コスト計算:
シュミレーションより年間4万トンの木材
コスト17.8億円
5000世帯の電気消費量
4年で資金の回収ができるとの計算。

先生や参加者の方よりコメント一部抜粋:
「資金回収の計算結果は導入をしている、していないの面から判断するとどうか?▶︎太陽光と比較すると導入をすべき」「どこに力を入れたのか?▶︎特にコスト計算の部分について試算されている事例がなかったのでそこに力を入れた。」「計算に力を入れたのであればそのようにプレゼンをした方がよかったのでは」「たまたま佐土原先生の試算を聞く機会があったが、発電量の違いが出ている様に感じたので佐土原先生の試算と比べてみては?」「地元の視点が大事という話あったが、秦野市のエネルギーを考えているところ等に話を伺ってみると研究に広がりが出るのでは。」


●商店街チーム

対象エリア:綱島の商店街

特徴:
・商店街組合8個。連合組合あり
・事業所数、小売り店舗64店舗
・歴史的価値東京の奥座敷として大きな温泉街だった。
・新綱島駅開業の事業(地域により人の流れがくることが予想される)
・あまり個性的なお店がない
・中央広場に違法駐輪が多い。
・桃が名産

参考事例:
鶴ヶ峰の駅から3、40分の場所にあっても人気な温泉


ヒアリング:
お店を昔からやっていらっしゃる方
・東京園と富士の湯があるがの富士の湯は話しているうちに存在を思い出すほど認知されていない

提案:ラジウム鉱泉の足湯・交通系のICカードとの連携・ガイドマップの作成
・冬暖かく夏冷たい温泉利用が可能。
・温泉のファストパスチケット
・綱島には無料でおりれる用に東急に働きかけ


先生や参加者の方よりコメント一部抜粋:
「温泉の使い方が駐輪場の問題解決に使われていた点がよかった。」「仏生山の例を参考にしてみては。一日の過ごし方を考えて見るともっと具体的なものが出てきたのでは。」


以上が各グループの発表の概要になります。


地域創造論の授業は本日のグループ発表をもって終了となります。

皆さんお疲れ様でした。

そして、ブログをご覧になってくださった皆さん、どうもありがとうございました!!


岩﨑俊貴

2014年1月8日水曜日

【第12回 ディスカッション】

みなさま

あけましておめでとうございます。


この授業自体はあと少しですが、

本年もよろしくお願いいたします。



本日は発表も迫ってまいりましたので、

対象とする地域に調査に向かうグループもあります。



本日もそれぞれのグループで、ということで、

方向性も定まって、具体的な内容がちらほら聞こえてきます…



以上、雰囲気をお伝えしました。

ご覧いただきありがとうございます。



岩﨑