2019年10月29日火曜日

2019.10.28

講師:
ヨコハマSDGsデザインセンター センター長 信時正人氏

SDGs未来都市・横浜の挑戦と
“ヨコハマSDGsデザインセンター”のこれから


2015年国連サミットで採択された “持続可能な開発のための2030アジェダ” を受け、ここ数年、世界各国、各分野でSDGsを巡る取り組みへの熱が高まっている。横浜市は2001年に環境未来都市に選定されたこともあり、以前から「環境負荷を押さえながら経済的に発展し、市民生活の質を向上させるまちづくり」を積極的に進めてきたステージアップしたSDGs未来都市・横浜の実現に向けて取り組みをより深化させるチャレンジと今後の課題について考える。


日本全国に制定された11の環境未来都市。各都市ではそれぞれ特性を生かした環境都市づくりが盛んである。例えば、北九州市は企業とタッグを組み、低酸素都市モデルを実現。また、北海道下川町は盛んな林業を生かした森林力による森林未来都市モデルを目指している。 

ヨコハマSDGsデザインセンターでは、横浜市が人口370万人の大都市であることやウオーターフロントに立地することなどを生かした取り組みに注力してる。市民力を生かし、購買傾向を環境に寄り添う方向へ誘導することで大きな効果が得られることも期待される。横浜市の水源である、山梨県道志村との連携で進められている、森林力を有効活用したウッドストロー・プロジェクトや、わかば台団地でのオンデマンドバス走行実証実験など、具体的な取り組みについて教えていただいた

センター長の信時氏は民間、行政、大学とそれぞれの立場でまちづくりに携わってきた自身の経験から、さまざまな課題に異分野が協同で取り組むことの重要性を痛感されている。今後の若い世代にもその姿勢を大切にして欲しいというお話だった。