2017年10月30日月曜日

2017.10.30

講師:
国際社会科学研究院 小池治 教授

政策形成の基礎 ~政策科学的アプローチから~



公共政策というのは、科学者、技術者、NPOなど高度な専門知識と社会において実践的に活動するアクターの視点など、総合的かつ公共的な視点が必要とされていますし、科学的なデータと分析のもとで、総合的な観点から政策を形成する必要があります。
今回の講義では、これまでにも30年間にわたり、行政の方にもレクチャーしてきた「政策科学的アプローチによる政策形成の基礎」に関する方法論を教えていただきました。

政策案の作成においては、下記のようなスキームで検討していきます。
①目標を設定すること
②目標を達成するためのプログラムを考えること
③新しい発想で事業をデザインすること
④効果的な手法・手段を検討すること
⑤利用可能な「資源」を検討すること
⑥スキーム(実施の仕組み)を考える
⑦目標達成までのロジックモデルを作成すること

この中で、ロジックマップは、ある課題に対して問題や原因を探っていくためにポストイットに書き出していき、その因果関係をつなげてマップを作成していくものです。

そして、ロジック・モデルは課題に対するインプットとアウトプットを設定すること、そして短期・中期・長期のアウトカムを積み上げて計画することで、誰にでもわかりやすい論理的な構成が必要です。
以上のような内容を政策の企画書として提出することが必要とされています。
2017.10.23

講師:
南区 区政推進課企画調整 係長  望月優彦
都市イノベーション研究院 准教授 佐藤峰

 「多文化共生に向けた現状と取組み」



外国とつながる(外国籍等) 子どもが増えつつある。特に日本語指導が必要な児童生徒は、愛知県につづき神奈川県は全国で2番目に多い。横浜市内では中区、南区、鶴見区が多く、南区では生徒の半分が外国籍等の子どもであるクラスもあるという。このような状況と地域において、多文化共生に向けてどのような政策があると良いだろうか。今後のグループワークにおける1つの課題が提供された。


2017年10月16日月曜日

2017.10.16

講師:
国際社会科学研究院 教授 小池治
「里山の保全と活用」 ~神奈川の取組を中心に~

  神奈川県における里山は、宅地やゴルフ場開発による都市化によって非常に少なくなりつつあり、神奈川県では20地区の保全対象地域が選定され、里地里山の生態系の保全を始め、収穫イベントや体験学習などが行われています。
 横浜国立大学においても、2015-2016年度にかけて「里地里山の保全効果」に関する学際的研究を行い、健康・人材育成・景観・地域経済等に関する研究を行い、神奈川県に政策提案をしました。
 日本における里山保全活動は、環境省やユネスコとの連携のもと「SATOYAMAイニシアティブ」として世界にも発信されています。
 「SATOYAMA」は、「ローカルからの発想が、日本を変える、世界を変える。」にぴったりなテーマですね。

参考情報サイト:
横浜国立大学による「里地里山の保全効果」に関する学際的研究の概要版
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/576670.pdf

●横浜国立大学における「かながわ里山探検隊」の活動の様子
http://ynusatoyama.wpblog.jp/?page_id=12 


2017年度 地域創造論「オリエンテーション」

今年度で6年目を迎える「地域創造論」が10月9日に始まりました。

この授業は、大学院の副専攻プログラム「地域創造科目」の
コア科目として位置づけているものです。

今年度のテーマは、2015年度から引き続いて
「ローカルからの発想が、日本を変える、世界を変える。」です。

そして、本テーマの3カ年の講義をおさめた総集編として、
年度末にはブックレットが発行される予定です。
(多くの方にご覧頂けるよう、電子媒体による無償ダウンロード形式です。)

当サイトでは各回の講義の様子を「ほんの少し」だけご紹介します。
詳しい内容はブックレットの発行までぜひお待ち下さい。


どうぞお楽しみに。