11月21日(月)は第7回目の地域創造論で、岩手大学COC推進室の赤木徳顕先生から地産地消の創造型ビジネスと新ライフスタイルというタイトルで講義をしていただきました。
前半は赤木先生からご自身が経営されているレストランや農作物の配達サービスについて、また現在岩手大学で取り組まれている活動についてご説明をしていただき、後半は岩手でスリーピークワイナリーというワイナリーを経営されている及川さんからSkypeを使って、起業経緯や地域との関わり方などについて質疑応答形式でお話ししていただきました。
お二方とも、食をテーマにビジネスをされていることや地域や人の交流を意識されていることなど共通点はありましたが、赤木先生は地産地消により地域内で完結する動きに興味があるのに対し、及川さんは震災被害があった地元に多くの人が訪れてくれることに興味がありビジネスを行う地域によって思いや経営の方向性に違いも現れているようでした。
赤木先生が経営されている配達サービス『神奈川食べる通信』では流入人口が多い都会でブランド化された農作物が少ない神奈川を対象にし、農地を持たないビジネスということで、生産者との一対一の交流機会など手間はかかりますが、定着率を上げることを重視されていました。一方及川さんは農園を持ち、今後は単に拡大するのではなく小さな農園をいくつも展開することでエリアとして価値を高め観光客の母数を増やそうとしていました。
今回は以上です。
次回は11月28日(月)で工学研究院の丸尾昭二先生から、3Dプリンティング技術の先端動向と、それが変えるものづくりの企画、生産、活用の将来についての講義となります。