2018年10月23日火曜日

2018.10.22.

講師:
横浜国立大学COIサテライト
有吉 亮 特任准教授 + 西岡 隆暢 産学官連携研究員

持続可能な都市とモビリティシステム
~COIプログラムによる横浜国立大学の取り組み~
について講義していただきました。

社会的にも注目され、技術革新の目覚ましいモビリティシステムを現実化するため、COIサテライトでは①協働、共有型モビリティの開発、②MaaS対応型マルチモーダル情報の提供、③道路維持管理支援の3つを軸に研究を進めている。①については、京浜急行電鉄との共同で京急富岡駅周辺住宅地で小型電動カート(ゴルフカート)による乗合型移送サービスの実証実験が10月末から開始予定。

 ①の協働・共有型モビリティシステムの開発では自宅から駅やバス停までの端末の移動を充実させるために、高頻度小型乗合の実験、カー&サイクルシェア、協働型カーシェアなどに取り組んできました。それに対して、②では、主に駅やバス停から目的地までの移動に着目し、大規模事業所や大規模集客施設を対象にサポートアプリの開発を手がけています。平成29年には「ヤフオク!ドーム臨時バス輸送高度化実験」が行われました。車載アプリからバスの位置、車両番号、車両タイプをサーバーに送信。運行管理者は管理者用アプリによって、すべての臨時バスのリアルタイム運行情報を把握し、乗務員や整理員に誘導を支持することを可能としました。現在は、箱根町からの委託を受け、バスルートや観光スポットでの混雑状況、防災情報などを提供するアプリを開発中。

 文部科学省科学技術振興機構によって“10年後の目指すべき社会像を見据えたチャレンジングかつハイリスクな研究開発を支援する”名目で立ち上げられたCOIプログラムも、平成25年の開始から6年を迎え、今後の実用化に向けてさらなる展開が期待されています。

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