2013年10月24日木曜日

【第3回 神奈川地域の長期避難者の実態】

みなさんこんにちは

前回は台風の影響により授業が休講になってしまいました。
その影響で授業のスケジュールが修正されています。

詳しくはもうひとつ前の投稿記事をご覧ください。


さて、今日は神奈川県の
安全防災局安全防災部災害対策課から

支援調整グループ

グループリーダー:松井 隆明氏
副主幹:繁里 昭宏氏

のお二人にお越しいただきました。

今日は神奈川県にいらっしゃる長期避難者の皆さんのことについてということで、
これまでの取り組みと状況についてお話しいただきました。

震災直後から現在進行中の取り組まで、
神奈川県がどのように東日本大震災の被害を受けられた方に
支援を行ってきたか、どのような課題があり、
どのような工夫があるかということをお話しいただきました。


震災被害後の問題や大切だったこととしては、
大きく、
震災後、避難当初はプライバシー
時間がたって仮設ができると、今度は物がない、情報にみんなでいたときよりも触れにくくなる。
さらに時間がたって自立に向けた取り組み

などのことが挙げられるますが、
その中で神奈川県は他にはない取り組みを行ったとの話を伺うことができました。

その一つが、
「かながわ避難者 見守り隊」
です。

また、
「東日本大震災 支援・情報ステーション」
「新たな課題への県の取り組み」
・かながわ避難者支援会議
・専門サポート
・東北きずなサロン
が特徴としてあげられるようで、印象深かったです。

神奈川県に避難している方は現在で約2300名ほどいらっしゃる。
9割は福島から。ということですが、
「かながわ避難者 見守り隊」は県内避難者に対して戸別訪問を行っています(延べ8000回)
その取り組みの中で、質問や相談を行い県内避難者の皆さんに対応してきたということです。
この取り組みがあったから、県が皆さんのことを把握できて対応してきているというのがあります。

この取り組みは他にはない取り組みで、
県が慣れない土地に避難して生活する人たちにどうやったらサポートがうまくいきわたるか、
一人ひとりが何ができるのかを考えた結果生まれた仕組みであるようでした。

(他の件では地域の民生委員さんなどが行っていたりするが、高齢化の地域などはそれがなかなか難しいらしいということがあるということもうかがえました。)

また、何ができるのかという点で、
多くのアイディアが積極的に試されたということがあったようです。

例えば、質問タイムで上がっていたのは、
被災者受け入れのホームステイボランティア。(小中高生に安定した学校生活を送ってもらうため)
やってもいいという方は1486件でとても多くの数手が挙がったが、
実際にはマッチングなどが難しく17名ほど(+短期9名)の人がホームステイを利用したということでした。


また、
「東日本大震災 支援・情報ステーション」→避難者自らが相談、情報収集できる場
「新たな課題への県の取り組み」
・かながわ避難者支援会議→知識を持つ団体同士の連携
・専門サポート→それぞれ被災者のニーズに合わせた対応
・東北きずなサロン→3年目で被災地の情報、人などに触れ、地元とのつながりを希薄化させない

のような取り組みも大事になってきているようです。



今週は以上になりますが、


次週は地域経済に関するショートレクチャーと

今後のグループワークに向けてグループ分けを行うので、
「どういう地域課題に取り組みたいか、候補を挙げてきてください(特に震災にかかわらず)」
ということでしたので、出席者の皆さんは考えてきましょう。


ご一読いただきありがとうございます。


岩崎俊貴







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